コスモスこども園

まえだSVの伝言板、第2回目は…

『豊かなコトバの世界と豊かなこころ(1)』
~自分の「頭の中」に目覚める5,6歳の子どもたち~

です。
 3,4歳の頃にはあんなにお喋りだった子どもが5,6歳ごろに急に大人しく口数が少なくなることがあります。これ
はコトバの3つ目の機能、「思考の道具」としてのコトバが内なるコトバ(内言)、「頭の中で考える」という姿に成長
した証だと考えられています。
 それまでは子どもの考えは「お喋り」や「独語」(外言)という形で現れにぎやかなものでしたが。だから、押し黙る
子どもに間がもてず、つい親の方から「分からないの?」と「返答」を急かしようものなら、「今、頭の中で考えている
の」と子どもが強く言い返します。是非、頭の中でじっくりゆっくり考える「間」を子どもに与えて、「頭の中」と「コ
トバで考える」世界を豊かにしていきたいですね。。


 さて、少し前になりますが…
 きりん組が散歩に出かける四月のある日のことです。
 上記のことをRくん(5歳、男子)が教えてくれました。


 主担の小園先生が、
 「明日散歩に行って、どんな花、何色の花があるか頭の中に入れて保育園に帰って来ような!」とみんなに
呼びかけると、
 「R,あたまに入れまくろ」と期待に胸膨らませるRくんたちでした。
 そして、翌日の散歩では、

  K  R,タンポポがあったぞ
  R  ほんとや!

   黄色いハナ、あたまに入れた。

  (少し後で)
    赤いの見つけた。
小園先生 どこ?
  R  さっきあったやん。・・・あかゲット!

  (シロツメクサを見つけて)
    ピンクとシロがあったぜ。
小園先生 Rさんまだ頭に入る?
  R  ぜんぜん余裕! (自信満々)
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